「3人に口止めしてもたぶん無駄だと思うよ。先生と委員長に話したほうがいいかもな。明日には広がってんじゃないかな」
「そうだね、言わなきゃだよね」
陽色は手を出して、
「ね、その5円玉見せてよ」
そっちに興味津々。
ポケットからボタンを出して渡すと、陽色は5円玉を覗いた。
「ほんとだ、委員長が見える。すっげ」
「そんなことより、早く行こう。見失っちゃうよ」
ああ、とのんきな声を出して陽色は歩き出した。
「陽色、どこ行ってんの?もう始めるぞ」
声がしたほうを見ると、
「あ、加瀬晴輝」
加瀬晴輝が立っていた。
「そのフルネームで呼ぶのやめろよ」
陽色が鋭く突っ込んでくる。
「陽色、あ、乃々夏ちゃん。どうしたの?」
あの二人のこと、あまり広がるのもよくないよね・・・
「ね、今LINEでさ、こんなん来たんだけど」
スマホの画面には、グループの会話に、
『さっき、2組の委員長と藤本が・・・!』
写真には委員長と藤本先生が並んで歩いているところが撮られていた。
うれしそうな委員長の顔がこんなみんなに見られちゃうなんて。
面白がられて、どんな気持ちなんだろう。
「どうするよ?」
陽色が私に言った言葉で、加瀬君は何かを察した。
「君たち、知ってたの?」
ここでまた同じ話をして、加瀬君は…
「え?」とか「はぁ…」とか「へえ」とか、表情をコロコロ変えながら、半ばパニックな私のその話を聞いていた。
「とにかく、私は面白がられるのは嫌なの。委員長のあんな顔見ちゃったら…面白がることなんてできないよ」
大事な恋なんだって、そう感じたから。
「わかった、俺にいい考えがある。愛紗ちゃんとこ犬飼ってたよな?愛紗ちゃんに連絡とってもらえる?」
加瀬君の言葉を信じるしかなかった。
愛紗に連絡して愛犬を連れてきてもらうことになった。
委員長と藤本先生を追いかけていくと、二人はゆっくり穏やかな空気の中で笑って楽しそうにしていた。
現実の世界では大変なことになってますよ?お二人さん。
「委員長」
二人はビクッとなって振り返る。
「そうだね、言わなきゃだよね」
陽色は手を出して、
「ね、その5円玉見せてよ」
そっちに興味津々。
ポケットからボタンを出して渡すと、陽色は5円玉を覗いた。
「ほんとだ、委員長が見える。すっげ」
「そんなことより、早く行こう。見失っちゃうよ」
ああ、とのんきな声を出して陽色は歩き出した。
「陽色、どこ行ってんの?もう始めるぞ」
声がしたほうを見ると、
「あ、加瀬晴輝」
加瀬晴輝が立っていた。
「そのフルネームで呼ぶのやめろよ」
陽色が鋭く突っ込んでくる。
「陽色、あ、乃々夏ちゃん。どうしたの?」
あの二人のこと、あまり広がるのもよくないよね・・・
「ね、今LINEでさ、こんなん来たんだけど」
スマホの画面には、グループの会話に、
『さっき、2組の委員長と藤本が・・・!』
写真には委員長と藤本先生が並んで歩いているところが撮られていた。
うれしそうな委員長の顔がこんなみんなに見られちゃうなんて。
面白がられて、どんな気持ちなんだろう。
「どうするよ?」
陽色が私に言った言葉で、加瀬君は何かを察した。
「君たち、知ってたの?」
ここでまた同じ話をして、加瀬君は…
「え?」とか「はぁ…」とか「へえ」とか、表情をコロコロ変えながら、半ばパニックな私のその話を聞いていた。
「とにかく、私は面白がられるのは嫌なの。委員長のあんな顔見ちゃったら…面白がることなんてできないよ」
大事な恋なんだって、そう感じたから。
「わかった、俺にいい考えがある。愛紗ちゃんとこ犬飼ってたよな?愛紗ちゃんに連絡とってもらえる?」
加瀬君の言葉を信じるしかなかった。
愛紗に連絡して愛犬を連れてきてもらうことになった。
委員長と藤本先生を追いかけていくと、二人はゆっくり穏やかな空気の中で笑って楽しそうにしていた。
現実の世界では大変なことになってますよ?お二人さん。
「委員長」
二人はビクッとなって振り返る。


