部屋に戻り、長かった今日1日を振り返った。

そして、いまの話…


5円玉なら何か知ってるんじゃ…

何か見せて、ヒントちょうだい!


5円玉の穴を覗いた。


そこにいたのは…


「ん?委員長?」


また、何かが始まる、そんな予感がした。


「よっちゃん来たよ」

在花が1階から叫んだ。


急いで降りると、そこには…


「真木陽色?」

なんでまたここに?

どうなってんの…?


「あ、僕もいるよ?」

久々に見た理仁が相変わらず紫の目でにっこり微笑む。

「あの、俺本当に帰…」

在花がにっこり笑って、


「あの時のお礼、まだだったでしょ?」


ドアの前に立って絶対開けさせないオーラを放っている。


「あら、誰?背高いわね、のんちゃんの彼氏?」


「違う!」

大きな声で否定した。

本当にこの怪しい冴えない男なんか…

願い下げだよ!


「同級生、在花の恩人」

よっちゃんはニコニコしながら、

「まあ、多い方が楽しいから」


そう言って、理仁や陽色をリビングのソファに座らせた。