「じゃあ、また明日」
愛紗と加瀬晴輝が駅とは反対方向へ歩き出したのを見送って私と真木陽色は駅へ向かった。
「あのさ…加瀬晴輝と友達なの?」
真木陽色を見ても前髪と眼鏡でやっぱり顔が見えない。
「いや、全然…偶然会っただけだよ、すぐそこで」
「ふうん…」
偶然ねぇ、本当かな。
本心が見えないのよ、この人は。
「あんた、見かけによらずケンカ強いね。なんかやってたの?」
この細長い体のどこからあんな力が…
「別に何も」
そっけないな。
まぁ、真木陽色だもんね。
「電車、俺あっちのホームだから」
前が見えてんのかっていうぐらい前髪長いな…
頭の上に熱が蘇る。
ポンポンって反則じゃない?
真木陽色のくせに。
電車に乗り込む人の並に流されながら車内へと進み、真木陽色がいるホームへと視線を向ける。
そこには…猫背ではないポケットに手を突っ込んで立つ真木陽色がいた。
あいつ…絶対裏表あるでしょ。
軽く手を挙げて、誰かに微笑みかけた⁇
その時同じように手を挙げて真木陽色に向かって歩く人物…
金髪の違う学校の制服の男子と、加瀬晴輝…?
やっぱりあの2人、繋がってる…
愛紗と加瀬晴輝が駅とは反対方向へ歩き出したのを見送って私と真木陽色は駅へ向かった。
「あのさ…加瀬晴輝と友達なの?」
真木陽色を見ても前髪と眼鏡でやっぱり顔が見えない。
「いや、全然…偶然会っただけだよ、すぐそこで」
「ふうん…」
偶然ねぇ、本当かな。
本心が見えないのよ、この人は。
「あんた、見かけによらずケンカ強いね。なんかやってたの?」
この細長い体のどこからあんな力が…
「別に何も」
そっけないな。
まぁ、真木陽色だもんね。
「電車、俺あっちのホームだから」
前が見えてんのかっていうぐらい前髪長いな…
頭の上に熱が蘇る。
ポンポンって反則じゃない?
真木陽色のくせに。
電車に乗り込む人の並に流されながら車内へと進み、真木陽色がいるホームへと視線を向ける。
そこには…猫背ではないポケットに手を突っ込んで立つ真木陽色がいた。
あいつ…絶対裏表あるでしょ。
軽く手を挙げて、誰かに微笑みかけた⁇
その時同じように手を挙げて真木陽色に向かって歩く人物…
金髪の違う学校の制服の男子と、加瀬晴輝…?
やっぱりあの2人、繋がってる…


