帰り道の途中に、何度か覗いたけどやっぱり真木陽色がそこにいる。
真木陽色なんであんたそこにいるのよ⁉︎問いただしたい気分。
「ただいま」
玄関で靴を脱いでいると、やけに今日は靴が増えていることに気づく。
「誰の靴…?」
つま先で見慣れない靴をつついた。
ガチャッとリビングのドアが開く音にビクッとなって足を引っ込めた。
「おかえり、何してんの?」
リビングのドアが開いて、顔を覗かせたのは在花。
少しずらしてかけた眼鏡の奥には薄茶色の瞳が光る。
「な、何も?それより誰か来てんの?」
リビングを覗く仕草をすると、
「正義の味方が、ちょっとお茶飲んでる感じ」
在花がわけわからないことを言うのは日常茶飯事なので、あまり気にならない。
ただ、正義の味方がどんなものなのかだけ気になって、たまらずリビングに在花を押し退けて入ると…
私は自分の目を疑った。
ついに妄想と現実の違いさえわからなくなった?
そのせいで5円玉に人間なんか見えるのか…
何度か瞬きしてみたけど消えない。
「なんでうちに…?」
うちの見慣れたテーブルで見慣れたグラスでお茶を飲んでいる正義の味方は…
「真木陽色?」
なんで、こんなところに…
「あ、ごめん…お邪魔して、ます…」
慌てて立ち上がる真木陽色は、教室で見るのとは少し違ってるように感じた。
あ、こんな声だったんだ…
聞いたことあるはずなのに、全く知らない。
真木陽色なんであんたそこにいるのよ⁉︎問いただしたい気分。
「ただいま」
玄関で靴を脱いでいると、やけに今日は靴が増えていることに気づく。
「誰の靴…?」
つま先で見慣れない靴をつついた。
ガチャッとリビングのドアが開く音にビクッとなって足を引っ込めた。
「おかえり、何してんの?」
リビングのドアが開いて、顔を覗かせたのは在花。
少しずらしてかけた眼鏡の奥には薄茶色の瞳が光る。
「な、何も?それより誰か来てんの?」
リビングを覗く仕草をすると、
「正義の味方が、ちょっとお茶飲んでる感じ」
在花がわけわからないことを言うのは日常茶飯事なので、あまり気にならない。
ただ、正義の味方がどんなものなのかだけ気になって、たまらずリビングに在花を押し退けて入ると…
私は自分の目を疑った。
ついに妄想と現実の違いさえわからなくなった?
そのせいで5円玉に人間なんか見えるのか…
何度か瞬きしてみたけど消えない。
「なんでうちに…?」
うちの見慣れたテーブルで見慣れたグラスでお茶を飲んでいる正義の味方は…
「真木陽色?」
なんで、こんなところに…
「あ、ごめん…お邪魔して、ます…」
慌てて立ち上がる真木陽色は、教室で見るのとは少し違ってるように感じた。
あ、こんな声だったんだ…
聞いたことあるはずなのに、全く知らない。


