縁〜サイダーと5円玉と君の靴ひも〜

どこのグループに所属するかでなんとなくクラスの中の自分の位置が決まる。

紙に書かれて目に見えて知らされることではないけど、教室の中の空気がそれを決める。


私の価値は、今この凛子と一緒にいることでグッと上がっていると感じている。


「おはよ」


凛子が声をかけた相手…


胸元のボタンがみんなより一つ多く開いてて、気だるそうに不機嫌に鞄を机の上に置いた人物。


「衣織、おはよ」


私もなんとなくご機嫌とりながら挨拶する。


「おはよぉ」


つけすぎたまつ毛のせいか重そうなまぶたを少し上げてこっちを見た。