ノラネコだって、夢くらいみる



 これが、私の日常。

 ずっとこんな、孤独な1匹のノラネコのような毎日が続いて行くと、そう思っていた。

 思うしかなかった。

 思わなければ……いけなかった。


___だけど、すでに、始まっていた。

 この時にはもう、物語の幕は、開いていたのだ。

 そんなことに、そう遠くない未来、私は気づかされることとなる。