ある日、14歳の鈴は、あてもなく歩いていた原宿で1人の男に「俺に飼われてみない?」と、おかしなことを言われてしまう。

名は、逢阪竜也(おおさかたつや)。肩書きは、代表取締役。なんとその男、有名なイケメン社長だったのだ。

 子飼い(=初歩の段階から大切に育てること)したいと言ってきた芸能プロダクション社長にツンケンしながらも、どんどんその世界に魅了される鈴。

 やがて鈴は家族の本当の想いを知り、芸能界入りを決心する。

「何かを選ぶってことは、何かを捨てるってことなの……?」

 好スタートをきった鈴に待ち受けていた、数々の試練。初恋。

 葛藤の末に鈴は、その世界で生きていくことを選ぶのだった。

 日々の生活に孤独感と虚無感を抱く〝絶望系少女〟鈴の、胸キュン・ドキドキ・わくわくありな、青春物語。