岡本、というのは今の私のマネージャーさん。30代くらいの、ちょっとふくよかな女性。
「実を言うと俺は佐伯がお前を狙っていることに気づいてた」
「ウソ…?」
「そこで岡本には、何かあればすぐに連絡してくるよう頼んでいた。お前の乗り込んだタクシーの番号を岡本が控えていたから、お前の居所をつきとめることができた」
なんですか、そのベテラン刑事並みの段取りの良さは……。
「だけど、よく部屋に入れてもらえたね?個人情報とか…色々あって、私がいることすら教えてもらえそうにないのに」
「なに。未成年者が連れ込まれ、まさに婦女暴行されそうになってんだ。いくらでもゆさぶりかけられるさ」
こわっ……ゆさぶりって………
「俺さ、佐伯の事務所の社長とは割と仲良しなんだ。この業界を追い出されるとしたら、佐伯自身だな。ここだけの話、社長もあいつの素行の悪さには手を焼いてるらしい」
うわぁ……
「それより、さっさと前しめれば?」
「………!?」
コートを羽織ったものの、ブラウスのボタンは大きくあいていたことに気づくと、急いでしめる。
「実を言うと俺は佐伯がお前を狙っていることに気づいてた」
「ウソ…?」
「そこで岡本には、何かあればすぐに連絡してくるよう頼んでいた。お前の乗り込んだタクシーの番号を岡本が控えていたから、お前の居所をつきとめることができた」
なんですか、そのベテラン刑事並みの段取りの良さは……。
「だけど、よく部屋に入れてもらえたね?個人情報とか…色々あって、私がいることすら教えてもらえそうにないのに」
「なに。未成年者が連れ込まれ、まさに婦女暴行されそうになってんだ。いくらでもゆさぶりかけられるさ」
こわっ……ゆさぶりって………
「俺さ、佐伯の事務所の社長とは割と仲良しなんだ。この業界を追い出されるとしたら、佐伯自身だな。ここだけの話、社長もあいつの素行の悪さには手を焼いてるらしい」
うわぁ……
「それより、さっさと前しめれば?」
「………!?」
コートを羽織ったものの、ブラウスのボタンは大きくあいていたことに気づくと、急いでしめる。