襖を挟んだ隣りの居間には、4歳になる息子の敏男と2歳になる娘のスミレが、寄り添うように眠っている。 心なしか、笑みが零れているように見える。 今日は久々に2人とも目一杯遊んだからだろうか、小さい寝息がこちらまで聞こえる。