――そうして春休みも、慌ただしく過ぎていった。


………っ!?……息が、苦しい…


「ぶはっ!?」


ベッドに飛び起きた私の目の前に、顕奘さんのイタズラっぽくニヤリと笑う顔がアップになった。


「うわっ!?」


わたわたする私。


「なっ!?何でここにいるのよ!?」


「今日から学校だろ??起こしに来てやったんだ。寝たままニヤニヤしてたから、鼻つまんで遊んでた」


まだニヤニヤしている。


「なんなら、『おはようのキス』でもしてやろうか??」


「で、出てってよ!!エッチ!!」


笑いながら出ていく。
どうしてもオモチャ扱いだ。


こっちは両想い??になれたばっかりで、めちゃくちゃ意識してるっていうのに!!