見ていたテレビの電源を切り、素早く立ち上がり駆け足で玄関まで向かう。
そしてドアノブが回された瞬間中に入ってきた人に思いっきり飛びつく。
「たっくんおかえりなさい!!
お疲れ様!あのね、今日はたっくんの好きなハヤシライスにしたよ!!」
ただいま、といいながらおかえりなさいのチューをしてくれるたっくんがドアを閉め鍵をかけてから私の腰に腕を回す。
「本当ですか、とても嬉しいですありがとうございます」
「ううん!たっくんいつもお仕事頑張ってくれてるから、私はこんなことしか出来ないから、ごめんね」
「君も働いてくれているでしょう。
それなのに家事までしてもらって、いつも感謝しきれないほど感謝していますよ」
しゅん、となる私の頭をなで額に軽く口づけを落としながら微笑むたっくんにキュンとした。
それから食べたハヤシライスはよくみたらカレーだった。
(君が作ったものが好物だから何ら変わりはしません)
毎日の幸せを貴方と。