私が見た光景。

それは・・・・・・

琉翔先輩と女子の先輩がキスをしている光景だった。

夕日に照らされていてすごくキラキラして見えた。

それと対比して私の心はどんよりしていた。

なんで・・・・・・?

琉翔先輩は約束してくれた

「浮気だけは絶対しないしさせない」

って。

なのになんでなの・・・・・

信じたい気持ちと悲しみと怒りで胸が苦しくなった。

私はその場から逃げ去りたかった。


その場を離れようとした・・・・・・・・・

「あ、曖來。帰ろ。今日はやめよう!」

引き返そうとする。

ドンッ!

足が扉にあたって音がしてしまった。

(・・・っ、やばい)

「誰かそこにいるの?」

琉翔先輩の声。

「誰もいないよー。」

「・・・でも。」

「いいからー。

続き・・・して?」

「でも・・・

ちょっと待っててもらえる?」

「琉翔・・・」

女子の先輩の声を聞かず

近付いてくる琉翔先輩の足音。

私の口からはとっさに

「来ないで!!」

というワードがでていた。