・・・

「・・・はぁ。なにやってんだろ、俺。」

深いため息を吐きながら言う。

(そりゃ好きでもない奴に

キスなんかされたら嫌だよな・・・。)

曖來に会った時は後で後悔してばかり。

(どうして我慢出来ないんだろ・・・。)

俺が近づいた時、曖來は

「・・・こないで!」といった。

言われた瞬間、

俺の中で何かが壊れる音がした。

でもそれが何なのかはわからない。

曖來がどんな気持ちだったか。

どれだけ傷つけてしまったか。

(俺は曖來を必ず不幸にするのかな・・・。)

青空のいうとおり

もう曖來には近づかない方がいいかもしれない。

そんなことを考えた俺を嘲笑うかのように

太陽が眩しく光っていた。