あー。面倒くせー。


うざったい先輩たちに適当に返事していると

いつのまにか隣に来ていた日向が


「うーん。」

っと唸った。



「何だよ。急に。」







「あれだいぶヤバい感じだよ。
結衣ちゃんと美月。
あ、ちなみに俺、目すごく良いの!」


っと別に聞いてもいない情報を付け足して

例の暑苦しそうな男軍団を指差し俺の顔を見る。


さっきまで話しているだけに見えたが どうやら結衣たちは男の先輩たちに肩を掴まれているみたいだった。

確かにヤバそうだな



「どうする??」


日向はそう言って俺の顔をジッと見る。

いやいや、このままほっとくわけにもいかないし。




「はぁ…行くしかないだろ。」



「そうこなくっちゃ!!」


日向はニカッと白い歯を見せて笑った。