「お菓子取りに行こー。」

「私ドリンク買ってくる!!」


休憩タイムに入ると女の子たちはみんな差し入れを取りに散らばって行った。



みんなすごい…

私何にも持ってきてないよ。





でも今なら翔に…

っと思って目を向けると、


女の子に囲まれている翔とバチッと目があった


気がした、




気がしただけだったみたい。



翔は部活の先輩らしき人に話しかけられて何事もなかったかのように目をそらしてしまった。




時々首を横に振ったり、焦ったような表情を浮かべたり…


楽しそう、何話してるんだろう?







「ねぇ、もういい?
まぁ俺たち君のこと気に入っちゃったから強引にでも連れて行くけどね。」


良いところで私の視界には翔に重なるようにしてサッカー部の人が映り、

そして今度は肩を掴まれた。




「行こ?」