「迷惑だなんて思ってませんよ」



「ホント……?」




昨日永井さんが言っていた言葉をふと思い出した。


確かに、そうだ。



好きな人と一緒にいられれば、どんな時間すらも愛おしく感じる。


毎朝注意するだけの時間も、今この瞬間も。


一瞬一瞬が積み重なる度、胸が熱くなる。





「永井さんは、俺のことが好きなんですか?」





わかりきっている答えを聞く俺も、相当な“イタズラ”好きだな。


優しく尋ねた俺に、かぁ……!!と顔を赤く染める永井さん。



他の人とは違うことをしなくても、校則違反をしなくても、俺は永井さんだけしか目に入らない。


そのくらい、いつの間にか永井さんのことを好きになってたんだ。