「じゃあ、魁斗に質問!
今までどこにいたの…?」



魁斗の顔が曇った



「帆乃…悪いけどさ、あんま干渉すんな」



「え…?」



「言っただろ?辛いこともあったって…
もう思い出したくねぇんだよ」



「ごめん、無神経だったよね…」



「いや、俺もわりぃ」



魁斗が我に返ったようにあたしに謝る



「そろそろ打ち上げ、行くか」



「そうだね」



魁斗が鞄を持ち直して教室を出る



あたしもそれに続いて教室をでた



魁斗…どうしていってくれなかったの?


会えない数年で何があったの?


何がそんなに魁斗を苦しめてるの?



打ち上げ場所に向かうまでずっと考えてた



「帆乃、遅かったねー」



「うん、ごめんね」



陽葵に曖昧に返事し打ち上げ場所であるカラオケボックスの1室のソファに腰掛ける



「あれー?魁斗来なかったんじゃねーの?」



「うっせーな、気が変わったんだよっ」



魁斗がクラスメイトと喋ってる