やべ…ありゃ多分………。 だんだん足音が近づいてくる。 そして目の前でぴたりと止まった。 「うわっ!!!」 「まじかよ…テメェ、律になんて言うつもりだよ。」 そう言って現れたのは女と男。 どちらも俺がよく知る顔だった。 『………此奴らがわりぃ。』 「あ”?どう考えても手加減しねぇお前が悪いだろ。」 『………チッ。』 「うわ、舌打ちしたよ。図星の証拠だっ!」 少し高い声で目の前の女は俺を指差した。