「はい!着替え終わりましたね!お風呂入りましょうか」 ミリアがパチパチと手を叩きながら出てきた。 スパイ… そうだ。この存在も忘れていた。 桜に彩名真希子さんに伊織にメイ。 このうちの誰かがスパイだ。 メイはいないと言ってるけど私はそうは思わない。 「皆さん一人ずつ入りますか?」 「いえ!私ゎ圭織と入りまーす!」 ミリアはにこやかに頷き、それなら一番にどうぞと案内される。 私達を見つめる伊織達、私の隣にいるメイ。 私は人間不振に陥りそうだった。