よし…

私は荷物を持って立ち上がり、紙を片手にミリアを探した。


「あ、いた」



「ケーキ…どうでしたか?」


「美味しかったよ!とても…あの蜜は何なの?」


ミリアはクスッと笑って答えた。


「秘密ですよ。またくれば分かります」


「…えぇそうね。そうさせてもらうよ」


ミリアはそうですかと笑って厨房へ入って行った。


私はミリアが見えなくなるまで見つめて外に出た。