【朝陽side】

「朝陽、起きて!!あーさーひ!!」




俺の朝は、ある女のイラついたような声で始まる。




「うるせぇよバカ。ふわぁ……」




「うるさいとか言うなら毎日自分で起きなさいよ!!」





俺はいろいろあって、幼なじみのこいつ、稲葉羽衣の家に居候している。






「朝ごはんできてるからね!!早く降りてきなよ!!」






「うっせえな。わかってるし」






俺、夕月朝陽はしょっちゅう羽衣に言われるが‟裏と表”を器用に使い分けて生きている。