「お前は……?」




「え……?」




「好きなのは俺だけ?」




私は朝陽の背中に腕を回し、ギュッと力を入れる。




「……言ってくれなきゃわからない」





「嘘だ。分かってるくせに………私も、朝陽が好き」





「ん……」





彼はそっと私にキスをする。








意地悪で、ドSで、二重人格気味で、子供っぽくて。





でも私は……










___昨日も今日も。明日も明後日もきっと。





オオカミくんのトリコなんだ。





**Fin**