心に届く歌








シエルはお礼を言っても足りないみたいだったけど、

わたしがやめてと言ったら止めてくれた。



これ以上聞いたら思い出してしまうから。

短い間だったけど過ごした、お友達との思い出を。




シエルが黙ると、わたしも何も言わなかった。

何も言わず、何もしないまま時間だけが過ぎて行った。





そして迎えた、シエルのご両親が到着する時刻。

そろそろかしら、と思い時計を見た時、お父様の執事がシエルを呼び出した。

シエルだけ執事は呼んでいたけど、わたしも同行することにした。




最後に言いたいことがあったから。