心に届く歌








バタンと扉が閉まる。

その音で、シエルが目を覚ました。





「シエル、起きたの?」


「はい……ごめんなさい、何度もベッドを借りてしまって」


「気にしないで。

そういえばもうすぐ、あなたの両親が見えるわよ。
家に帰れるわよ、シエル」





シエルの体が一瞬だけ上下にビクッと震える。

「え?」と思った時にはいつもの静かなシエルに戻っていた。