心に届く歌







ドクに心からの感謝の気持ちを述べたわたしは、

部屋に入りタオルに触れた。




「まだ熱いね。変えるねシエル」




わたしはタオルを取り、バケツに浸してよく搾り、再び乗せる。

あんな豪雨の中倒れていたのだ。

高熱が出るのも無理はない。




「……うっ…うう……ん……」




何度目かのタオルを変え額に乗せると、

シエルが顔をしかめてゆっくり動く。

動いた拍子にタオルが落ちるも、わたしはタオルを拾い、再び水に浸した。





「熱いよね…苦しいよねシエル。
でももう大丈夫だからね。

わたしがいるから、大丈夫だよ」




聞こえているかわからないけど、わたしはシエルに届くよう呟く。

動きの止まったシエルは顔に汗が酷く流れていて。

タオルは額の1枚しか貰っていないわたしは、

クローゼットの中の引き出しから取り出したハンカチを使い、汗を拭いた。





「早く元気になってね。……わたしのお友達」