部屋に戻ったわたしは、
タオルを水で冷たくし、シエルの額に乗せた。
「原始的な方法ですが、下がるでしょうね」
「良かった……」
「お嬢様も無理なさって倒れないように」
「ありがとうドク」
「ではまた何かあったらなんなりとお呼びくださいね」
わたしの部屋を出て行こうとしたドク。
そこでわたしは思い出し、ドクを呼び止めた。
「ドク。
さっきシエルが少し話してくれたの。
シエルにはご両親がいるのよ」
「え?」
「とても珍しいケースだけど、いるって言っていたわ。
シエルには施設ではなく、両親の元へ行かせるのが良いわ」



