「……そういえば僕、決めたんです」
引っ掻いて乱れてしまった包帯を直しながら、シエルは呟く。
さっきまで泣きじゃくっていた人には思えないほどの冷静な口調だった。
「僕、ある計画を立てました。それ、実行します」
「何?計画って」
「それはまだ秘密です」
シエルは包帯から手を放すと、わたしにもたれた。
「傍にいたい…ここが安心します」
「よしよし、もたれてて良いよ」
シエルはわたしにもたれて、目を閉じる。
熱はまだあり39度あるけど、寝顔は何だか穏やかに見えた。
夜遅くに来てしまったので、わたしたちはアンスの家に泊めてもらうことにした。
わたしは穏やかに眠るシエルを見ながら、そっと微笑んだ。
シエルの計画が何かわからないけど。
わたしはシエルの傍にいる。
もう間違えない。



