心に届く歌








「……エル、様」

「何かしら」

「……これ、何ですか!?」




新聞を見せると、エル様はさほど驚いた様子もなく「ああ」とだけ言った。




「だってこれ、ソレイユ王国のほぼ全員が受けるんだもの。
わたしも毎年受けているわよ」

「聞いてないですっ!」

「だって言っていないもの」



イタズラがバレた子どものように、チロッと舌を出し笑うエル様。




「順位がどうであれ、合格点を軽く超えての順位だわ。
堂々と、お父様とお母様に執事と認めてもらえるわね」

「……ありがとう、ございます…」




……まぁ、良いか。

エル様の貴重な可愛らしい笑顔を見ること出来たんだから。




「さ、お父様とお母様に報告にいきましょう」

「はい!」




僕たちは一緒にお屋敷の中に入っていった。