心に届く歌








シエルはゆっくり立ち上がろうとして…顔をしかめた。




「ッ」


「シエル?どうしたの?」


「ちょっと……でも、大丈夫です…」




大丈夫と言いながら、再びしゃがみ込む。




「シエル様、どこか痛いのですか?」


「……大丈夫です…」


「触れても大丈夫ですか?」


「………やだ……怖い……」




カタカタ震えるシエルの背中をさする。

そして、気がついた。




「シエル。
わたし今触れているけど……」


「………エル様の、手は、優しいから…。
ドクさんも優しいのですけど……」




ドクは苦笑していたけど、わたしは嬉しかった。




「ありがとうシエル。
すごく嬉しい。

でも、ドクに診てもらった方が良いよ」


「……わかり、ました…」




グッと体を固くするシエル。

触れられるのが苦手なのは…やっぱり…