心に届く歌









「……助けてっ!!」





届くはずなんてないのに。

僕は薄暗い部屋の中で叫んだ。




「助けて!たすけて!タスケテ!
誰か僕を助けて!!」




臆病者で、弱虫で、クズで、カスで、役立たずで、用なしだから。

誰か、助けて。

僕を助けて。




「――うるせぇぞシエル!!」




ドカッと扉が蹴られる音がする。

それでも叫んだ。




「助けて!誰か助けて!!」


「うるせぇって言ってんだろ!!」


「お願い助けて!!
死にたくない死にたくない……生きたい!

幸せになりたいから、誰か助けて!!!」




ガチャガチャガチャ、と南京錠の音がする。

それでも僕は叫び続けた。




「シエルっ!!」


「ヒッ!!」





ドカッと思い切りお腹を殴られる。

潰された虫のような声が出たけど、僕はまだ叫んでいた。