心に届く歌







「ふぅ……気持ち良かった」




お風呂から上がり、明日の準備をする。

準備を終え、僕はベッドに寝転がった。

中に入っていた湯たんぽはすっかり冷たくなっていたけど、なくても今は眠れる季節。

僕は布団を掛け、眠りにつくことにした。





のは、良いんだけど。





「…………はぁっ、はぁっ、……は、ぁっ……」



目を閉じて数分。

嫌なことばかり蘇り、僕は飛び起きて肩で息をしていた。




ずっとずっと、眠る時聞こえる。

あの日、エル様がドクさんと一緒にノール村に僕を助けてくれた日から。

夜、眠る時になると、頭に響くんだ。

両親の、僕を怒鳴る声が聞こえて止まらない。




『死んでしまえば良い』

『お前に生きる価値などない』

『お前が死んでも哀しむ奴はいない』


そう言って両親はいつだって僕を罵る。




役立たず。

無能。

無意味。

無駄。

いらない。





「やっ……ぁっ……!」




ひとりに、しないで。

独りに、しないで。

ヒトリに、しないでよ。