心に届く歌








「……おや、お久しぶりですね。アンス様」


「変わらず相手を敬語にするんですね、ドクさん。
お久しぶりです」


「シエル様のクラスメイトがあなたとは、安心ですね」


「俺がシエルとクラスメイトだって、何でわかったんです?」


「シエル様はあまり積極的ではなく、とても気弱な方です。
別クラスなら、あなたと知り合うきっかけないでしょうから」


「さーすが国1番の天才医師。頭の回転が違うね」


「あなた様に言われたくありませんよ、アンス様」





一通りドクさんと久しぶりに話し、ドクさんはシエルを診る。

間もなく、シエルの腕には点滴が2本刺された。





「貧血を起こし、熱が高いですから。
造血剤と解熱剤の点滴をしておきました」


「ありがとうドク」




にっこり笑うドクさんに、にっこり笑うエルちゃん。

どことなくエルちゃんの顔は嬉しそうに見えた。