心に届く歌








☆アンスside☆






「ここ……僕が住んでいる家…」


「でかっ!!」




案内されたのは、ソレイユ家の屋敷の隣に建つ5階建ての小さな屋敷。




「ソレイユ家に仕える人たちの寮なんだ……」


「へえー!
じゃあシエルの両親もいるのか?」




黙り込むシエル。

そしてスタスタと寮に向かって歩いて行くため、俺は追いかけた。




「お帰りなさいシエルくん」


「ただいまおじさん」




寮の扉を開けると、白髪の片眼鏡(モノクル)をかけたおじいさんが座っていて、笑顔でシエルを迎える。

対してシエルは挨拶をするもののにこりとも笑わない。




「……おや?シエルくんのお友達かい?」


「……多分、そう」


「おいおいシエル……多分って…」




俺は苦笑いをした後、おじさんと向き合う。



「初めまして。
シエルの親友のアンスって言います。よろしく」


「アンスくんか。
わしはここの寮の長をしておる。

アンスくんも気軽におじさんと呼んでくれ」


「よろしくねおじさん!」




俺がおじさんと握手している間、シエルは1歩下がったところで俺たちのことを見ていた。