心に届く歌







保健室に行く前体育館で貧血になった時、水なしで飲んだ。

まだ残っている感じだったので、これからは水でちゃんと飲まないと、と決意する。




「けほけほっ」




数学の授業を受けていると、忘れていた咳が顔を出す。

咳き込みつつノートに写すも、イマイチ内容はわからない。




先生が黒板に数式を書き、数分間自分たちで解く時間を与える。

ランダムにひとりさし、前で問題を解かせ、簡単な解き方を教え次の問題へ行く。

それが先生の授業方針だったけど。




「では各自解きなさい」




長い数式を書き終えた先生が皆に言う。

皆は何も言わず何も話さず、ただペンを走らせ問題を解く。

そのうち僕だけ問題だけ書き何も答えることが出来ないでいた。

見たこともない数式に、教科書をめくりやり方を探すも見つからない。

ペンを止め、答えのわからない数式と向き合っていると。





「先生!」




離れた廊下側の席に座るアンス・クザンが手を挙げた。