「えっ、ちょっ、離れてください!」 「今すぐ会いたいのです。扉開けてください」 「駄目だ!!」 おばさんが声を荒げる。 煙草でもやっているのかガラガラの声で、今まで聞いていたのは作った声だとわかる。 「帰れ! いくら王族でも許さん!帰れ!!」 「開けてっくださいっ!!」 おばさんの力が強い。 それでもわたしは一生懸命扉が閉まらないよう押さえ込んだ。