「いえいえ、とんでもございません!!
ぜひ行かせて下さい」

キャー嬉しすぎて飛び跳ねたくなった。

「良かった……じゃあ、今度の日曜日にでも
どうかな?時間は……」
そう言い待ち合わせ場所などを話し合った。

これって、デートと思ってもいいわよね?
これをチャンスに付き合えたら……
私は、密かに胸を膨らました。

しかし、その光景をよく思っていない人物が居たのを
私は、この時知らなかった。

池上さんと別れた後に
お手洗いを済ませて自分の部署に戻ろうとした。
すると誰かにぶつかってしまう。

「キャアッ!?」

「あ、ごめん。大丈夫か?」
そう言って声をかけてくれたのは、柏木さんだった。

うわぁっ……間近で初めて見たわ。
遠くから見るより間近で見る方がカッコいいかも。
思わない人物にぶつかってしまって
心臓がドキドキする。

「は、はい。すみません……」
慌てて頭を下げて謝った。

するとニコッと笑顔で
「こちらこそ。悪かったね。
あ、あれ?君って……さっき食堂で池上と
仲良く話してなかったかい?」

えっ?
思わない柏木さんの言葉に驚いてしまう。
見てたの!?