愛し、愛されたのは優しい死神でした。


上機嫌にお酒を流し込むお姉様。すると律さんが口を開いた。

「いや…絶対違いますよね。…ルキさんは岳と同じオーラがあります……。」

律さんが溢した静かなツッコミに反応を見せようか迷ったけど、私より先に岳が食い付いてしまった。

「ねぇルキ姉?ルキ姉も料理すると科学実験になるの??」

素直すぎる言葉に律さんは吹き出しそうになって俯いた。

私は聞こえないふりをして魚のムニエルを口に頬張り食べる事に集中。