愛し、愛されたのは優しい死神でした。


「緊張するとか言ってるけど…今の俺の方がルナは好きだったりしてな…?」

―"好き"―。

『……っ』

その一言に胸がじんわり熱くなる。顔も熱くなるし徐々に心臓も早くなって…律さんの目を見る事が出来なくなっていた。

「クス…どーした?」

―ごっくん―

ようやく口の中の料理を飲み込むとちょっと強がって口を開いた。

『いっ…いい加減自分で食べます!』

やっと言いたい事が言えた!!
一人満足していると律さんが顔をまじまじと見てきて…