「…ルナはさ、もし彼氏が出来たら何がしたい?」 予想もしなかった唐突な質問に戸惑ったけど、しどろもどろになりつつも話を続けた。 『え…えっと…色んな所行きたい…美味しい物食べたり―』 「うん、うん♪」 岳さんは飽きる様子も見せずに目を見て真剣に聞いてくれた。 ―私には叶わないけど、もし恋人が出来たならと想像して話したら益々恋に憧れる気持ちが強くなった。