「それもあります」
と両膝で頬杖をついて言うと、
「僕でよかったら、相談に乗るよ」
と奏汰は言ってきた。
「いや、脅してる張本人に相談する趣味はありません」
と言ってやると、そんな警戒しなくても、と笑う。
「脅しといてなんだけど、たいした秘密じゃないじゃん。
蓮ちゃん」
蓮は溜息をつくと、自分を脅している人間を相手に、結局、愚痴り始めた。
「そりゃあ、はたから見たらそうかもしれないですけど。
私的にはいろいろ問題あるんですよー。
小さな頃から、なんだかんだあって、敏感になってますからね」
子供の頃より、大きくなってからの方がいろいろと問題が生じていることだし。
壁に手をつき、うーん、と考えた奏汰は、
「でも、社長はそんなこと気にしないと思うよ」
と言ったあとで、
「……ま、だったら、脅しにならないけどね」
と自分で言い、笑っていた。
そんな奏汰の笑顔を上目遣いに見ながら、蓮は問う。
「悪い人とかいい人とかって、なにを基準に決まるんですかね?」
と両膝で頬杖をついて言うと、
「僕でよかったら、相談に乗るよ」
と奏汰は言ってきた。
「いや、脅してる張本人に相談する趣味はありません」
と言ってやると、そんな警戒しなくても、と笑う。
「脅しといてなんだけど、たいした秘密じゃないじゃん。
蓮ちゃん」
蓮は溜息をつくと、自分を脅している人間を相手に、結局、愚痴り始めた。
「そりゃあ、はたから見たらそうかもしれないですけど。
私的にはいろいろ問題あるんですよー。
小さな頃から、なんだかんだあって、敏感になってますからね」
子供の頃より、大きくなってからの方がいろいろと問題が生じていることだし。
壁に手をつき、うーん、と考えた奏汰は、
「でも、社長はそんなこと気にしないと思うよ」
と言ったあとで、
「……ま、だったら、脅しにならないけどね」
と自分で言い、笑っていた。
そんな奏汰の笑顔を上目遣いに見ながら、蓮は問う。
「悪い人とかいい人とかって、なにを基準に決まるんですかね?」



