こちらを振り向き、
「でも、そうだ。
今は、俺も休みなんだ」
と何故か渚はわざわざ宣言する。
はい? と思っていると、椅子に座った渚が、
「膝に乗れ」
と言ってきた。
「はい?」
と今度は口に出して訊き返す。
「あれから考えてたんだ。
仕事中、本当にお前を膝に乗せてみたら、どんな感じかな、と。
だが、まあ、仕事中というのは性に合わないから、今、乗せてみようかと思って」
と言い出した。
また、ロクでもないことを思いつくなあ、と思いながら、
「おかしな妄想しないでくださいよ……」
と言うと、
「そういえば、昭和の始めには、女性秘書のことをオフィスワイフって言ってたらしいぞ。
愛人的な意味でも使われていたようだが、そういう意味合いがなくとも、そう呼んでたとか」
と言ってくる。
今それ、関係ありますか……?
御託を並べたあとで、
「まあ、いいから乗れ」
と膝を叩いてくる。
「やめてくださいよ。
昨日、膝枕してあげたから、いいじゃないですか」
と訴えてみたのだが、
「あれは逆だろ。
お前に乗れ、と言ってるんだ」
と大真面目に言ってくる。
セクハラだーっ。
「でも、そうだ。
今は、俺も休みなんだ」
と何故か渚はわざわざ宣言する。
はい? と思っていると、椅子に座った渚が、
「膝に乗れ」
と言ってきた。
「はい?」
と今度は口に出して訊き返す。
「あれから考えてたんだ。
仕事中、本当にお前を膝に乗せてみたら、どんな感じかな、と。
だが、まあ、仕事中というのは性に合わないから、今、乗せてみようかと思って」
と言い出した。
また、ロクでもないことを思いつくなあ、と思いながら、
「おかしな妄想しないでくださいよ……」
と言うと、
「そういえば、昭和の始めには、女性秘書のことをオフィスワイフって言ってたらしいぞ。
愛人的な意味でも使われていたようだが、そういう意味合いがなくとも、そう呼んでたとか」
と言ってくる。
今それ、関係ありますか……?
御託を並べたあとで、
「まあ、いいから乗れ」
と膝を叩いてくる。
「やめてくださいよ。
昨日、膝枕してあげたから、いいじゃないですか」
と訴えてみたのだが、
「あれは逆だろ。
お前に乗れ、と言ってるんだ」
と大真面目に言ってくる。
セクハラだーっ。



