お昼休み、今日はコンビニ弁当を買ってきていたので、お弁当持参の浦島、やはり、コンビニで買ってきたらしい脇田と秘書室で食べていた。
下に下りないと真知子たちには会えないのだが、秘書室に慣れるためにも、しばらくは此処で食べた方がいい気がした。
「それで、足が痺れてずっと悶絶してたんですよ」
蓮が語る昨日の話に、脇田が吹き出す。
珈琲を吹いたらしく慌ててスーツを拭いていて、
「大丈夫ですか?」
と側に居た葉子がウエットティッシュのボックスを渡していた。
幸い被害は少なかったようだ。
「でも、蓮ちゃんが来てから、お昼が楽しいわ」
と葉子が言ってくれる。
「此処で食べるときは、脇田さんと二人で緊張してたのよ」
え? そうなの? という顔を脇田はした。
それに気づいて、葉子が笑う。
「いやだ。
脇田さんが苦手って意味じゃありませんよ。
好みじゃないし、合わなかったけど、やっぱり、脇田さんイケメンだから。
向き合って食べると緊張するって言うか」
と嘘か本当かわからないことを言い、笑っている。



