続けて「この目もおかしいと思わない?」と、聞いて来た。


そう言われて恐る恐る男子生徒の死体に近づく。


男子生徒の鼻は陥没し、頬は切れて傷だらけだ。


痛々しいその顔に一瞬息を飲んで、その目を見た。


半分開かれたままの目はキラリと赤く光り、驚いたあたしは「ヒッ!」と声を上げて飛びのいた。


その拍子に後ろで倒れていた女子生徒の体につまづき、こけてしまった。


おしりからこけたあたしは痛みに顔をしかめて瞬きをする。


その時だった。


倒れている女子生徒と目が合った。


恐怖と苦痛で歪む顔に見開かれた目。


その目は男子生徒と同じ様に真っ赤に輝いていたのだった……。