森本先生は力づくでシャッターを開けようとしたのか、その手は傷ができていた。
見ているだけで痛々しくて、同時に保健室に閉じ込めて来た文芸部の生徒たちを思い出していた。
体育準備室に災害用具があったということは、手当てする道具もそろっているはずだ。
わざわざ保健室に行く必要はない。
自分にそう言い聞かせて納得し、保健室でのことは一旦忘れる事にした。
今は辻本先生が見つけた奇妙なパネルに意識を集中させる。
「これ、もしかして数字を入力してシャッターを開けるんじゃないですか?」
森本先生がパネルをマジマジと見つめてそう言った。
どこかの会社でこれと似たパネルを見たことがあるのだそうだ。
「そんな、俺はそんな事知らされてないですよ」
辻本先生が慌てたようにそう言った。
「あたしもです。でも、生徒玄関でシャッター開閉のボタンを押しても上がらなかったのを覚えていますか? きっとあそこもこんな風に暗証番号かされてたからじゃないですか?」
森本先生の言葉に辻本先生は真剣な表情を浮かべた。
見ているだけで痛々しくて、同時に保健室に閉じ込めて来た文芸部の生徒たちを思い出していた。
体育準備室に災害用具があったということは、手当てする道具もそろっているはずだ。
わざわざ保健室に行く必要はない。
自分にそう言い聞かせて納得し、保健室でのことは一旦忘れる事にした。
今は辻本先生が見つけた奇妙なパネルに意識を集中させる。
「これ、もしかして数字を入力してシャッターを開けるんじゃないですか?」
森本先生がパネルをマジマジと見つめてそう言った。
どこかの会社でこれと似たパネルを見たことがあるのだそうだ。
「そんな、俺はそんな事知らされてないですよ」
辻本先生が慌てたようにそう言った。
「あたしもです。でも、生徒玄関でシャッター開閉のボタンを押しても上がらなかったのを覚えていますか? きっとあそこもこんな風に暗証番号かされてたからじゃないですか?」
森本先生の言葉に辻本先生は真剣な表情を浮かべた。



