せめてあの男子生徒が正気でいてくれれば、こんな問題は起こらなかったのに。 そんな気持ちになってくる。 「一旦体育館へ戻り、生徒の様子を確認する。大丈夫そうなら連れて来るけれど、その確率は低いだろうな」 辻本先生は残念そうな口調でそう言ったのだった。