朝食をとる事も出来ず、あたしはしばらく呆然と体育館の中で座っていた。
何も考える事ができず、頭の中には赤川先輩の顔ばかりが浮かんでくる。
「愛莉、大丈夫?」
見かねた空音が声をかけてくれるけれど、それにもなかなか返事をすることができなかった。
「ごめん空音、あたし少し1人になりたい」
小さな声でそう言うと、空音は辛そうに眉を寄せた。
しかし、「……わかった」と言うと、空音はそっとあたしのそばから離れてくれたのだった。
友人を傷つける発言だったかもしれないけれど、今のあたしには空音と会話をすることもできない。
考えれば考えるほどに嫌な予感は募って行く。
想像できなかったことだとしても、赤川先輩の自殺に加担してしまったかもしれない。
そんな自分が怖くて、悲しくて、絶望的な気分になる。
あたしはヨロヨロと立ち上がり、体育館の出口へと向かった。
バッドも持たずそのドアを開けて外へ出る。
新鮮な空気を吸いたいと思ったのだけれど、出た先にはまだ血の匂いがこびりついていた。
あたしは重たい体を引きずるようにして廊下を歩く。
階段に差し掛かると、田村先輩を抱きしめながら自殺した赤川先輩の顔が思い浮かんだ。
何も考える事ができず、頭の中には赤川先輩の顔ばかりが浮かんでくる。
「愛莉、大丈夫?」
見かねた空音が声をかけてくれるけれど、それにもなかなか返事をすることができなかった。
「ごめん空音、あたし少し1人になりたい」
小さな声でそう言うと、空音は辛そうに眉を寄せた。
しかし、「……わかった」と言うと、空音はそっとあたしのそばから離れてくれたのだった。
友人を傷つける発言だったかもしれないけれど、今のあたしには空音と会話をすることもできない。
考えれば考えるほどに嫌な予感は募って行く。
想像できなかったことだとしても、赤川先輩の自殺に加担してしまったかもしれない。
そんな自分が怖くて、悲しくて、絶望的な気分になる。
あたしはヨロヨロと立ち上がり、体育館の出口へと向かった。
バッドも持たずそのドアを開けて外へ出る。
新鮮な空気を吸いたいと思ったのだけれど、出た先にはまだ血の匂いがこびりついていた。
あたしは重たい体を引きずるようにして廊下を歩く。
階段に差し掛かると、田村先輩を抱きしめながら自殺した赤川先輩の顔が思い浮かんだ。