体を揺るがすほどの大きな声に、あたしは空音に抱き着くようにしてその耳を塞いだ。
空音も両手もあたしの耳を塞ぐ。
それでも、男子生徒の声は聞こえ続けていた。
意味のない叫び声は次第に言葉へ変わって行く。
「ああああああ俺がぁああああああああ俺が殺したんだああああああああ!!」
かきむしる手に血が付くのが見えた。
男子生徒の額から血が流れて行く。
「やめろ! それ以上はやるな!!」
辻本先生が男子生徒を押さえつける。
「俺が殺した! 俺が殺した!!」
目を血走らせ、唾を吐きながらそう連呼する。
その様子を見て泣き出す生徒がいた。
「俺が福田先生を殺したんだあああ!! 何度も殴った! 踏みつけた! 顔がグチャグチャになるまで!!」
「やめて……」
空音がギュッと目を塞いでそう呟いた。
あたしは空音の耳を塞いでいる自分の手に力を込める。
「わかってるわ。でも大丈夫だから。ウイルスがそうさせたんだから!」
森本先生がそう言うが、生徒は叫び声を止めなかった。
空音も両手もあたしの耳を塞ぐ。
それでも、男子生徒の声は聞こえ続けていた。
意味のない叫び声は次第に言葉へ変わって行く。
「ああああああ俺がぁああああああああ俺が殺したんだああああああああ!!」
かきむしる手に血が付くのが見えた。
男子生徒の額から血が流れて行く。
「やめろ! それ以上はやるな!!」
辻本先生が男子生徒を押さえつける。
「俺が殺した! 俺が殺した!!」
目を血走らせ、唾を吐きながらそう連呼する。
その様子を見て泣き出す生徒がいた。
「俺が福田先生を殺したんだあああ!! 何度も殴った! 踏みつけた! 顔がグチャグチャになるまで!!」
「やめて……」
空音がギュッと目を塞いでそう呟いた。
あたしは空音の耳を塞いでいる自分の手に力を込める。
「わかってるわ。でも大丈夫だから。ウイルスがそうさせたんだから!」
森本先生がそう言うが、生徒は叫び声を止めなかった。



