猫の湯~きみと離れていなければ~


「それにしても、よくこれがあの猫ちゃんって分かったな? アイコン見せたときには全く気づいてなさそうだったのに」

「あのときはね。でも、鳳凰さまが流の姿を見せてくれたから…」


“鳳凰”という言葉に、流の耳がピクピクっと動いた。

陽向は手を止めて、驚いたようにわたしをみている。


「わたしも猫町に行ったの。今朝帰ってきたところだけど」

「嘘だろっ?! うっわ、すっげー懐かしいんだけど」


陽向は目を爛々と輝かせながら、興奮しはじめた。