「藤野さん、かなり足、怪我してるけど痛くない?大丈夫?起き上がれる?」
心配そうな表情をしながら、藤本くんは私をゆっくりと起こしてくれた。
そして、自分のポケットからハンカチを取り出し、私の足の擦り傷の血を拭ってくれた。でも、それすらも痺れているからかあまりわからない。
「・・・藤本くん、私は大丈夫。藤本くんこそ、足、痛むんでしょ?」
「もしかして、藤野さん、足、痛くないの?」
藤本くんの手に自分の手を置いて、ハンカチで拭う手を止めた。そして、彼の問いかけに私はゆっくりと頷いた。
手の擦り傷の痛みは感じるのに、足の痛みよりも痺れている感覚が強い。
「私たち、足だけ入れ替わったみたいだね」
小さく絞り出すような声で呟いた。こんな風に入れ替わるなんて予想外すぎて何も考えられない。
でも、実際に今、私の両足は痺れていて、自分でうまく動かすこともできない。
「・・・ずっと、痺れている感じ?」
「・・・うん」
「だったらそうかもしれない。他に何か違和感を感じたりはない?」
違和感?足のことが気になりすぎて、他の違和感なんてわからない。「ごめんね」と言って藤本くんが私の足を動かそうとするも痺れはおさまらない。
心配そうな表情をしながら、藤本くんは私をゆっくりと起こしてくれた。
そして、自分のポケットからハンカチを取り出し、私の足の擦り傷の血を拭ってくれた。でも、それすらも痺れているからかあまりわからない。
「・・・藤本くん、私は大丈夫。藤本くんこそ、足、痛むんでしょ?」
「もしかして、藤野さん、足、痛くないの?」
藤本くんの手に自分の手を置いて、ハンカチで拭う手を止めた。そして、彼の問いかけに私はゆっくりと頷いた。
手の擦り傷の痛みは感じるのに、足の痛みよりも痺れている感覚が強い。
「私たち、足だけ入れ替わったみたいだね」
小さく絞り出すような声で呟いた。こんな風に入れ替わるなんて予想外すぎて何も考えられない。
でも、実際に今、私の両足は痺れていて、自分でうまく動かすこともできない。
「・・・ずっと、痺れている感じ?」
「・・・うん」
「だったらそうかもしれない。他に何か違和感を感じたりはない?」
違和感?足のことが気になりすぎて、他の違和感なんてわからない。「ごめんね」と言って藤本くんが私の足を動かそうとするも痺れはおさまらない。

