チャイムが鳴って授業が終わった。
「教室戻ろっか。」
「うんっ!!」
この時間は、ずっと俊が居てくれた。
「ごめんね??バスケ中断させちゃって…」
「フッ。気にしなくたっていいよ。」
廊下で私は謝った。
でも俊は笑いながら気を遣ってくれる。
きっと男の子だから、体育はしたかったはず。
それなのに私ったら~…!!
ボールなんかに躓いて~…。
本当に彼女として情けないです…。
「それよりも恵里香の怪我が酷くなくて良かった。」
「えっ??」
安心しているような表情を見せた。
「俊、大好きっ!!」
「うわっ、僕も好き。」
急に抱きつく私に俊は驚いて、少しだけ体がフラついた。



